横須賀で樹木葬にこだわる理由
私が25歳頃の話になります。とあるドッグスクールに勤務していた私は、寿命を迎えつつある大型犬の面倒を見ていました。詳しいことは控えますが、診察をお願いしていた動物病院である医師から言われた一言に、私は深く傷つきました。飼い主にとって、もっと適切な言葉はなかったのかーー。
時は流れ、４年ほど前に横須賀に居を構えた私は、動物の保護団体を通じて保護犬の一時預かりのボランティアを経験し、もう一度ペットに関わる仕事を本格的にしてみたいと思うようになりました。その活動の中で思い出したことなりますが、青森県の三本木農業高校が始めた「命の花プロジェクト」です。このプロジェクトは、行政施設が殺処分した動物の骨を引き取り、粉砕してそれを肥料として土に混ぜ、育てた花の苗を植えていく活動です。いま、ペットの火葬を取り巻く環境は「出張火葬」と呼ばれる形態が主流になりつつあります。しかし、引き取ったお骨の扱いに悩む飼い主様も少なくありません。ペットロスの問題もあります。火葬を終えた飼い主様に、納骨、埋葬までできる環境、何より納得のいくお別れの場を提供することが私の役割ではないかーー。
そんな思いを胸に、移り住んだ横須賀の地で、火葬、納骨、そして樹木葬をメインとしたペット霊園を開業する決意をしたのです。
横須賀の自然を活かした居心地の良いペット霊園を。
大切なペットちゃんとのお別れは辛く悲しい場面です。だからこそ、笑顔でお見送りできるような亡くなった後の居場所を横須賀に作りたいと思っていました。
ハナオクリは、自然とお花に囲まれ緑豊かな空間です。アットホームで温かな雰囲気の『火葬ができる』ペット霊園です。私たちと共に暮ら してきたペットへの感謝の気持ちを忘れず、飼い主様の気持ちを少しでも和らげる場所を提供致します。
横須賀の自然を活かした自然葬を提供し、綺麗なお花とともにペットちゃんの旅立ちを見送ってあげたい。私たちは我が家や公園のような居心地の良いペット霊園づくりを心掛けています。
動物専門学校卒業後、ドッグトレーナーとして活動を開始。イギリス、ドイツでの研修に積極的に参加するなど、約７年間活動。その傍らで、保護犬・猫の支援施設を独自にサポートし、トレーニングや送迎ドライバー、保健所から引き出す際の適性検査、里親会における顧客対応、一時預かりボランティアなどを経験。現在は、保護犬のジャックラッセル・テリア２頭、ミックス１頭と暮らす。2023年、神奈川県横須賀市にペット霊園「ハナオクリ」を開業。